「学力に代わる力」とは「◯◯◯◯」でしょ?
教育の世界ではよく、
「学力がすべてじゃない」なんて言われます。
では、
学力じゃないなら、何が大事なの?
実はこれをはっきり定義できず、
かつては「ゆとり」でした。
→結局やめました。
その後「生きる力」とも言われましたが・・・
山中でサバイバルすること?
ちゃんと就職できること?
友だちをたくさん作れること?
自炊して一人暮らしができること?
うまく立ち回っていじめから身を守ること?
人によって解釈がバラバラなので、
「考える力」「思考力」と言われることもありますが・・・
これでは難しい数学の問題を解くこととの区別がつきません。
結局、学力でしょ? と話が戻ってしまいました。
というわけで、
「学力に代わる力」というやつを
私が代わりに定義して差し上げましょう!!
大人のみなさんが「学力」
「アイデアを生む力」じゃないですか?
かつての「ゆとり」だって、
既存の知識を詰め込むより、新しいアイデアを生み出す「ゆとり」
「生きる力」というのも、
未知の状況に直面したとき、
「考える力」「思考力」というのも、
公式を覚えて解くのではなく、
それに「ゆとり」も「生きる力」も「考える力」も
あるのかないのか、目に見えません。
でも「アイデア」なら形になります。目に見えます。
実物でも、スケッチでも、言葉でも。
大学に入ってからゼミや卒論で活躍できる人も
企業に就職してから成果を出して稼ぐ人も
共通するのは「アイデア」を出せることです。
「アイデアを出しましょう!」
と教育現場がはっきり言えなかったために
生徒は宿題を業者に丸投げし、
親は「何回言ったらわかるのーーーっ?!」
先生は自分たちの長時間勤務を改善できずにいる。
日本の教育を変えるキーワードは
「アイデア」です。

シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は文章力トレーニングの専門家として大手企業の社員研修に多数登壇。合同会社ロジカルライティング研究室代表。