ここ数日、いわゆるロケというものに立ち会っていました。
日本経済出版社から7月に発売される高校向けDVD教材の監修です。
『小論文のオキテ55』『AO入試・推薦入試のオキテ55』の映像版と言ってもいい内容です。
書籍では表現できなかったこともいろいろ実現できました。
上の写真は模擬面接シーンの撮影中です。
「座ったときの足をあと5ミリ後ろに」とか
「『よろしく』と『お願い』と『いたします』の間を切って『お』と『い』を強く発音して」とか、
細かい細かいところを一つ一つ修正していきます。
誰も気づかないような重箱の隅を突いて「もう一回」と撮り直しをお願いするのは役者さんにもスタッフさんたちにも申し訳ないのですが、
この「誰も気づかないような修正」を重ねていくと、
「誰の目にも明らかな差」が生まれるんですよ。
「何が違うのかはわからないけれど、周りの人とは格が違う」という強烈な好印象が。
「人は見た目が9割」というのは面接における真実です。
面接の準備で「何を話そうか」ばかり考えている人はかなり損しています。
話が凡庸でも実績がなくても、所作のきれいな人が実際に勝っているじゃないですか。
「いやいや、マナーを学んだだけじゃ勝てないよ」と言う人は、大抵その「マナー」が大雑把なのです。
誰でも見てわかる範囲しか考えていない。
背骨と首の角度、指先の伸ばし方、左右の肩のバランス、アクセントと間のとり方、ドアを開ける角度、椅子までの足音、ズボンの裾幅と丈……、挙げ始めるときりがありません。
「神は細部に宿る」というのもまた面接における真実なのです。
「ビジネス国語」によって職場の諸問題を解決する研修講師。
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされたのをきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢される。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーに。
その後、所属予備校が業界最大手から陥落し全国の校舎を閉鎖、自身もリストラされる怒涛の数年間を経験。意思疎通のエラーで混乱していく組織を詳細に観察し「ビジネス国語」を体系化する。独立後は社会人教育に転身し、大手企業の社員研修に多数登壇。受講者との軽妙なやり取りは「研修というより、めちゃくちゃ役に立つエンタメ」と評される。
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