【それ、どこ情報?】「給付金の7割が貯蓄に回った」という説が、そもそも怪しいかもしれない件
国土交通省が基幹統計を書き換えていた問題。
2012年に安倍政権が発足し、2013年から書き換えが始まったそうです。
こうなると、国がどんな根拠を挙げても
「その統計、ホントなの?」という疑念が拭えなくなりますね。
給付金をめぐる議論で、クーポン推進派は「現金だと大半が貯蓄に回るから」とか何とか言っていましたが、
そもそも「昨年の給付金の多くが貯蓄に回った」というのは、どこ情報???
10万円給付金、7割が貯蓄に 家計簿アプリで23万人分析(共同通信 4月24日)
「マネーフォワード」という、資産管理・家計管理アプリの会社が、ユーザー23万人に聞いたんだそうです。
貧困層が使うかいっ?!
一方、ニッセイ基礎研究所の調査によると、
子育て世帯では
「生活費の補填」(58.5%)
「貯蓄」(33.4%)
「育児や保育関連」(17.9%)
「子どもの教育」(11.2%)
「貯蓄」のみを選択した(全額を「貯蓄」した)割合は11.0%
誰か最初から国会でこれ言っていれば、クーポン論争なんかすぐ済んでいたのに。
ファクト(事実)に基づいた議論は大事。
というより、議論がファクトに基づいているかどうかを監視することが大事なんですね。
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シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は企業研修講師としてビジネスパーソンにロジカルシンキング、ロジカルライティングを指導。合同会社ロジカルライティング研究室代表。