【罪と罰のバランス】容疑者の名前をググると何から何まで出てきてしまうこんな世の中は…
気の毒なのでリンクは貼りませんが、
大学生の女の子が逮捕される事件がありました。
たぶん主犯とかではなく、末端で使われて一人だけ捕まった的な話だと思いますが。
でも「大学生」なので、「どこの大学だよ?」と思っちゃうわけです。仕事柄。
名前が特徴的だったのでググってみるわけですよ。大学名を知るために。
すると・・・
中学校のときに賞をもらった絵とか
ピアノの発表会の動画とか
高校の部活で県大会に出た記録とか
部活の仲間との写真とか。。。
これは可哀相だなあ。。。
この子が純真無垢にいろいろ頑張ってきた証ばかりが
「逮捕」に紐付いて全部出てきてしまうんですね。
これらの情報から
「この子は非行少女じゃない。何か深い理由があるんじゃないのか」と思うか
「あーあ、一回の犯罪で人生を台無しにしちゃってww」と思うか。
弁護士や裁判官なら前者の可能性を考えるかもしれません。
大衆は・・・どっちに受け取るでしょう?
性犯罪の常習者とかなら、近所の安全のために実名を出す必要もあるでしょう。
でも、事件の全貌が明らかになっていないうちに
(事情がわかったら不起訴、という可能性もあるわけで)
末端の逮捕者の実名を出しちゃう報道ってどうなのよ?と思ってしまいます。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2021.11.21 Vol.1181>

20万部超のベストセラー参考書「小論文のオキテ55」シリーズの著者。「受験からビジネスまで使える汎用メソッド」として大手企業の社員研修にも多数登壇しています。朝日中高生新聞で「書ける×受かる!小論文」、朝日小学生新聞では「楽しく発表プレゼンハッピー」を連載中。