研修や講演のご依頼をいただくとき、
「『ミニマル思考』の内容で3時間話してもらえませんか?」とか
「◯◯でやってたセミナーと同じのお願いします」
というのは話が早くて楽です(笑)
でも「ロジカルシンキングの研修できますか?」というお問い合わせの場合、
お話をよーっく聞く必要があります。
何のために「ロジカルシンキング」を社員に学ばせたいのか?
という出発点を聞いてみると、いろいろなんですよ。
「新入社員の報連相がわけわからない」ということなら、ロジックツリーとか勉強するより受け答えの仕方をトレーニングした方がいいでしょうし、
「コンペで勝ちたい」なら、MECEで漏れをなくすことに加えて、セールスライティング的な「刺さる」要素が必要になります。
「ロジカルシンキング研修、1本!」「はい、喜んで!」と安易にオーダー受けちゃいけないんですね。
個別にご質問やご相談を受けるときも、「何のためにそれ質問するの?」ということが最初は本人もあやふやだったりします。
「部下のメールに情報の抜けが多くて困っています」と言われたので
「解答欄みたいにフォーマットを決めてあげるといいですよ」と答えたら
「いや、その子が独立するときにちゃんとやれるよう育ててあげたいんです」
どっちやねん?!(笑)
目の前のミスに困っているのか、その部下の将来を心配しているのか、ご本人も質問するまでごっちゃになっていたんですね。
研修のご依頼を受けるときの最初の打ち合わせは
段取りの話よりも「何のため?」の確認の方が大事です。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2021.10.21 Vol.1150>
「ビジネス国語」によって職場の諸問題を解決する研修講師。
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされたのをきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢される。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーに。
その後、所属予備校が業界最大手から陥落し全国の校舎を閉鎖、自身もリストラされる怒涛の数年間を経験。意思疎通のエラーで混乱していく組織を詳細に観察し「ビジネス国語」を体系化する。独立後は社会人教育に転身し、大手企業の社員研修に多数登壇。受講者との軽妙なやり取りは「研修というより、めちゃくちゃ役に立つエンタメ」と評される。
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