本を読んだとき、
自分の理解が正しいのか違うのか、深いのか浅いのかは
自分ではわかりません。
かといって先生から「こうです」と教えられても、
「はあ、そうですか」といまいち響きません。
一番いいのは
仲間の解釈と比べてみることです。
大学時代、「心理学講読」という授業がありました。
心理学の英語の本を読むという、ただそれだけの授業です。
順番に担当するページが割り当てられ、自分の担当分のレジュメを配って発表します。
日本語訳を棒読みして終わる人もいるんですが、中には
その著者の他の本との関連を指摘したり、本から離れて日常生活での例を挙げたり、めっちゃ分かりやすい図にしてくれたり、
「そこまで読むの!?」「そんな伝え方があるのか!」と賢い同級生たちから刺激を受けたものです。
(あの授業がなかったら、国語の先生にはなってなかったと思います)
よく「読解力を伸ばすにはどうすればいいでしょう?」と聞かれるのですが、
一人で読むテクニックをいくら覚えてもダメなんです。
仲間とアウトプットし合いましょう。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2021.8.20 Vol.1088>
「ビジネス国語」によって職場の諸問題を解決する研修講師。
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされたのをきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢される。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーに。
その後、所属予備校が業界最大手から陥落し全国の校舎を閉鎖、自身もリストラされる怒涛の数年間を経験。意思疎通のエラーで混乱していく組織を詳細に観察し「ビジネス国語」を体系化する。独立後は社会人教育に転身し、大手企業の社員研修に多数登壇。受講者との軽妙なやり取りは「研修というより、めちゃくちゃ役に立つエンタメ」と評される。
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