「自分の長所を探すのに、友達や親に聞くのはありですか?」
という質問を受けました。
多くの場合、身近な人に聞いても建前しか出てこないことが多いものです。
「うーん、責任感があるっちゃあるんじゃない?」と、いわゆる「優等生ワード」でお茶を濁したり、
何かいいこと言わなくちゃ、と忖度してしまうことが多いものです。
身近な人に聞いて、もし「事実」が出てくるなら参考にしましょう。
「ほら、5年生のとき工作で金賞もらったことあったでしょ」
「あー・・・、そういえば!」
自分でも忘れていた事実を思い出させてくれる人がいたら、貴重です。
てな感じで質問に答えていたとき、私も1つ思い出しました。
人生ずっと「自分は運動苦手」というコンプレックスを抱えて生きてきたんですが、
大人になってから中学校の同級生に再会したときです。
「そういえば鋭智くん、陸上すごかったよね?」
「は? 誰かと間違ってない?」
「だって中3のとき、ハードル上手くてみんなの前で見本やってたじゃん」
あー・・・・、あった!
体育の時間にハードルをやったとき、ヒョイッと飛び越えるのだけ上手かったんですよ。
ギター抱えてダックウォークの真似をしていたからでしょうか?
体育で褒められたのは人生であの一回だけです。
意外と「全部ダメ」ではないじゃん、俺(笑)
自分では忘れていた「事実」を同級生が掘り起こしてくれたおかげで、
長年のコンプレックスがちょっと薄れたような気がします。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2021.8.4 Vol.1072>
「ビジネス国語」によって職場の諸問題を解決する研修講師。
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされたのをきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢される。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーに。
その後、所属予備校が業界最大手から陥落し全国の校舎を閉鎖、自身もリストラされる怒涛の数年間を経験。意思疎通のエラーで混乱していく組織を詳細に観察し「ビジネス国語」を体系化する。独立後は社会人教育に転身し、大手企業の社員研修に多数登壇。受講者との軽妙なやり取りは「研修というより、めちゃくちゃ役に立つエンタメ」と評される。
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