【What am I ?】自己の長所を他人に聞くときは、その答えが「事実」か「忖度」かを見分けよう
「自分の長所を探すのに、友達や親に聞くのはありですか?」
という質問を受けました。
多くの場合、身近な人に聞いても建前しか出てこないことが多いものです。
「うーん、責任感があるっちゃあるんじゃない?」と、いわゆる「優等生ワード」でお茶を濁したり、
何かいいこと言わなくちゃ、と忖度してしまうことが多いものです。
身近な人に聞いて、もし「事実」が出てくるなら参考にしましょう。
「ほら、5年生のとき工作で金賞もらったことあったでしょ」
「あー・・・、そういえば!」
自分でも忘れていた事実を思い出させてくれる人がいたら、貴重です。
てな感じで質問に答えていたとき、私も1つ思い出しました。
人生ずっと「自分は運動苦手」というコンプレックスを抱えて生きてきたんですが、
大人になってから中学校の同級生に再会したときです。
「そういえば鋭智くん、陸上すごかったよね?」
「は? 誰かと間違ってない?」
「だって中3のとき、ハードル上手くてみんなの前で見本やってたじゃん」
あー・・・・、あった!
体育の時間にハードルをやったとき、ヒョイッと飛び越えるのだけ上手かったんですよ。
ギター抱えてダックウォークの真似をしていたからでしょうか?
体育で褒められたのは人生であの一回だけです。
意外と「全部ダメ」ではないじゃん、俺(笑)
自分では忘れていた「事実」を同級生が掘り起こしてくれたおかげで、
長年のコンプレックスがちょっと薄れたような気がします。
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シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は企業研修講師としてビジネスパーソンにロジカルシンキング、ロジカルライティングを指導。合同会社ロジカルライティング研究室代表。