高校生からこんな質問をいただきました。
「願書に『推薦入試を選んだ理由』という欄があります。どう書いたらいいでしょう?」
「ぶっちゃけ、一般入試じゃ無理なんで」と正直に書くわけにもいきませんよね(笑)
「この学部を選んだ理由」なら簡単です。
「将来この仕事に就きたい。そのためにこれを学ぶ必要がある」と書けば正解です。
ちょっと難しいのが「この大学を選んだ理由」。
経済学部は他の大学にもあるのに、なんでうちを選んだの? てか専願? 第一志望? それとも滑り止め???
(個人的には「どんだけ自信のない大学だ?w」と思ってしまいますが)
ここで多くの受験生は大学のパンフレットをめくって、「緑豊かなキャンパス」とか「最新鋭の設備」とか書き始めるわけですが、
そういうのは他の大学にもあるので、「この大学を選んだ理由」にはなりません。
模範解答は
「◯◯教授から教わりたい」ですね。教授はその大学にしかいないので。
さて、「推薦入試を選んだ理由」。
「学力よりも志や高校時代の努力を見てほしいから」というのはダメです。
「学力では勝負できない」と白状しているようなものですし、
未来と過去のアピールばかりで現在が抜けていることになります。
模範解答は「小論文が得意だから」。
もちろん、本番でもいい小論文を書きましょう!(笑)
〈メルマガ【論文アカデミー】2021.7.19 Vol.018〉
「ビジネス国語」によって職場の諸問題を解決する研修講師。
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされたのをきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢される。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーに。
その後、所属予備校が業界最大手から陥落し全国の校舎を閉鎖、自身もリストラされる怒涛の数年間を経験。意思疎通のエラーで混乱していく組織を詳細に観察し「ビジネス国語」を体系化する。独立後は社会人教育に転身し、大手企業の社員研修に多数登壇。受講者との軽妙なやり取りは「研修というより、めちゃくちゃ役に立つエンタメ」と評される。
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