長い課題文に慣れるためには、どっぷり浸かって「土手を越える」感覚が大事
国公立大学の後期試験の小論文は課題文が長くて難しいことが多いですね
たとえば北海道大学教育学部は
問1が5000字の課題文を読んで1000字で意見を書く。
問2は9000字の課題文で1000の意見。
(赤本1ページが約1000字です)
180分で、合計1万四千字を読んで二千字を書くというボリュームです。
前期で落ちて凹んでいる受験生に、罰ゲームのような仕打ち(笑)
共通テスト、前期試験を受けてきた受験生は小論文の勉強なんてしていないでしょうから、
過去問を見て面食らいますよね。
「何これ選択問題? 2つとも書くの?マジ?」
私だったら、いきなり書かないで
まずは赤本を通読します。
自分が受ける学部を収録年度分、全部。
しんどいのは最初だけなんですよ。
何本か通読すると、土手を乗り越えたように楽になります(←この感覚、大事!)。
答案を書いてみるのはここからですね。
片手間にチラチラ見ていたり、
いそいで流し読みしたりしていると
いつまで経っても「土手を越える」ことはできません。時間の無駄です。
気の散らない場所に1日こもって、どっぷり浸かってみましょう。
追記
大学に入ってから、英語の文献をたくさん読まなきゃいけないこともあります。
でもしんどいのは最初の数本。土手を越えるとフッと楽になってスイスイ読めるときが来ます。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2021.2.26 Vol.0913>

シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は企業研修講師としてビジネスパーソンにロジカルシンキング、ロジカルライティングを指導。合同会社ロジカルライティング研究室代表。