小論文試験でよく誤解されるのが、
「学力試験を免除されている」という話です。
いやいや、募集要項のどこを見ても「学力試験免除」とか書いてないし!
資料と課題文を読めるかどうかが立派な学力試験だし!!
ここがわかっていないと、「書く力を磨かなきゃ」とかいって
最初から原稿用紙に「書きたいこと」を書き始めてしまうんですね。
出題者に「問われていること」を勘違いしたまま1000字書いちゃった答案を読む心苦しさ!!(笑)
書く前に、正しく読む努力に時間を割きましょう。
要約とか、設問1の内容説明問題の時点で添削を受けましょう。(これができる先生を見つけてください)
そこで「出題意図がわかったじゃないか!」と太鼓判をもらえるまで、何度でもやり直しましょう。
でも過去問1つ目の、しかも設問1でダメ出しされて先に進めないと、焦るんですよね。
「はい、じょうずに書けてるね!」と褒めてくれる先生のところに行きたくなります。
エッセイコンクールに応募するならそれでもいいんですが。。。
国公立大学は出願から前期試験まで1か月あります。時間は十分。
焦って急いで「書きたいことを書きまくる」か、
「問われていること」が見抜けるまでダメ出しに耐えるか。
スタート時にどっちのコースを選ぶかによって、1か月後の答案の内容は天と地ほども違ってきます。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2021.1.20 Vol.0876>

合同会社ロジカルライティング研究室 代表
ベストセラー参考書「小論文のオキテ55」シリーズ著者
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされた敗北感をきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢され、NHKの教育バラエティ「テストの花道」にも出演。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーとなる。
現在は社会人教育に転身し、製造、IT、建設、エネルギー業界を中心に大手企業60社以上の社員教育に携わる。「受講した翌日、契約が取れた」「険悪だったリームの雰囲気が変わった」など即効性のあるノウハウが支持される。
「世のつまらねえ研修を撲滅し、楽しく学べて役に立つ魔法に変える」がモットー。