小論文のクオリティを劇的に上げたかったら「目に見えない話」を徹底的に排除しよう、とデカルト先生も言っていた件
先日ゲスト登壇したセミナーの質疑応答のとき、
「目に見えない話って嫌いなんですよ」と言ったら
「あー、ぽい!そういうの嫌いそうww」と笑われました。
無神論者というわけではないんですよ。
「お墓不要論者」ではありますが(笑)
そういうことではなくて、
私の小論文の「模範解答」が
他の先生たちとテイストも結論もぜんぜん違うのはなぜか?
というご質問をいただいたときの会話です。
人を嫌うこと自体は問題ではありません。
でも殴りかかったら実害です。
ダイエットが続かないのは心が弱いからではありません。
帰り道にコンビニがあるからです。
愛情で人は救えませんが、
相手をよく見ていれば異変に気づくことができます。
「目に見えないこと」で話を進めていくと、
「しっかり考えよう」みたいな結論にしかなりませんが、
それらを「目に見える実害や仕組み」に変換すると
現実的な解決の糸口が見えてくるんです。
文章を練習するよりも、この考え方を反復練習する方が
小論文のクオリティを劇的に上げることができます。
「主観や憶測は事実に変換する」
ビジネスマン向けのセミナーではこう表現しています。
でもまあ、これについては
私が最初に言い出したことではなく、
マッキンゼーとかの外資系コンサルが言い始めたことでもなく、
デカルト先生の『方法序説』が最初じゃないかと思います。400年前。
https://amzn.to/31AUr0f ←なんとマンガ版がありました!(笑)
「我思う、故に我あり」という名言にたどり着く以前の部分です。
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シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は文章力トレーニングの専門家として大手企業の社員研修に多数登壇。合同会社ロジカルライティング研究室代表。