近所のホームセンターにちょっとしたフードコート的なスペースがありまして。
長崎ちゃんぽんのリンガーハットと
インド人の本格インドカレー屋さんです。
(インド人なのかネパール人なのかわかりませんが)
このカレー屋さんが、
全然売れてないんですよ。。。
ランチタイムになると
リンガーハットには行列ができているのに
カレー屋さんはお客さんほぼゼロ。
店員さん、仕方がないのでホームセンターの入り口で呼び込みやってます。
売れない理由もわかるんですけどね。
周辺の企業や役所の人たちが休憩時間にやって来て
ニオイの強い本格インドカレーを食べて職場に戻るとは思えません。
それで、ある時期からソフトクリームも売り出したんですが、
スパイスの香りが立ち込めるフードコートに
スイーツ目的で来る人もそんなにいないでしょう。
ソフトの機械のリース代がもったいない。。。
一方、隣のリンガーハットは商売が上手です。
もちろんメインはちゃんぽんなんですが、
メニューの隅っこに「ぎょうざ定食」があったんです(にんにく不使用)。
あるとき、店の前の立て看板に「ぎょうざ定食」が写真入りで加わったら、
これが売れるんですよ。
そこでリンガーハット、この「ぎょうざ定食」のバリエーションを増やし始めました。
10個セットに加えて15個セット、さらには7個セット、ライスの代わりに半チャーハンのセットまで。
見ていると、ちゃんぽんの注文数に迫るくらい「ぎょうざ定食」が売れています。
上手いですね。
メニューを増やしてお客さんも増えているのに、
店員の手間は増えてないんですよ。
いつも焼いて出しているぎょうざの数を変えているだけ。
ニーズが見えたらフットワーク軽く対応する。
何事にも通じる成功の鉄則です。
では、隣のカレー屋さんはどうすればいいでしょう?
一番いいのは
カレーもソフトクリームもやめて
「ぎょうざ専門店(にんにく不使用)」になることです。
だって、ニーズがあるんですから!
もし「本格インドカレーの味なら誰にも負けないし、これが俺の天職だ」とこだわるなら、
店を出す場所にも同じくらいこだわりましょうよって話です。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2020.2.4 Vol.0525>
合同会社ロジカルライティング研究室 代表
ベストセラー参考書「小論文のオキテ55」シリーズ著者
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされた敗北感をきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢され、NHKの教育バラエティ「テストの花道」にも出演。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーとなる。
現在は社会人教育に転身し、製造、IT、建設、エネルギー業界を中心に大手企業60社以上の社員教育に携わる。「受講した翌日、契約が取れた」「険悪だったリームの雰囲気が変わった」など即効性のあるノウハウが支持される。
「世のつまらねえ研修を撲滅し、楽しく学べて役に立つ魔法に変える」がモットー。