プロフィール作りの話の続きです。
前回は「黒歴史の中に『何か』が見つかる」という話をしました。
失敗したこと、辛かったこと、恥ずかしいこと・・・
もう一つありました。
大っ嫌いなこと、憎悪していること。
(↑これが一番大事かもしれません。その人の「譲れない何か」が関与していますから)
今日の話は
「プロフィールの中に黒歴史の部分を入れるかどうか」です。
「こんな家庭に産まれて、小学校時代はこんなコンプレックスをもち、離婚と借金を経験し・・・
現在WEBデザイナーとして活躍中♪」
いやいや、聞きたいのはデザイナーとしての経歴ですから(笑)
プロフィールの冒頭に黒歴史を書いていいのは
それ自体がコンテンツになっている人に限ります。
「借金2億から資産3億円を作ったファイナンシャルプランナー」とか
「悲惨な戦争体験を語り伝える平和活動家」とか。
過去の経験が「コンテンツ」ではなく
現在の成功の「背景」である場合は、
それを前に出してはいけません。
初対面の人がいきなり重い身の上話を語り始めたら、
普通はドン引きするじゃないですか(笑)
最初は現在の活躍について紹介するんです。
それで「どうしてこんな独特な仕事ができるわけ?」と聞かれたときに
「実はこんな背景がありまして・・・」と後出しすると、
「なるほどね!」と納得・信用してもらえるんです。
プロフィール作りのプロセスで
黒歴史(失敗談、苦労話、憎悪しているもの)を列挙するのは大事ですが、
それを実際のプロフィールに書くかどうかは
また別問題なんですよ。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2020.1.27 Vol.0517>

合同会社ロジカルライティング研究室 代表
ベストセラー参考書「小論文のオキテ55」シリーズ著者
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされた敗北感をきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢され、NHKの教育バラエティ「テストの花道」にも出演。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーとなる。
現在は社会人教育に転身し、製造、IT、建設、エネルギー業界を中心に大手企業60社以上の社員教育に携わる。「受講した翌日、契約が取れた」「険悪だったリームの雰囲気が変わった」など即効性のあるノウハウが支持される。
「世のつまらねえ研修を撲滅し、楽しく学べて役に立つ魔法に変える」がモットー。