集中力も継続力もない子に「はじめての集中」を体験させるには、まず大人が「没頭する姿」を見せるべきじゃないか仮説
上の子(7歳)、
ピアノに向かっても5分と続かないんです。
練習曲をチャチャッと間違いだらけで弾いて、終了。
そのあとYouTubeを何時間でも見続けます。
おまえ、音楽なめとるんかい?!
でも「練習しなさい!」とは言わないようにしています。
「やらされた」ものは嫌いになりますから。
1日8時間ギター弾いていた私としては信じがたい、集中力・継続力のなさなんですが、
もしかしたら、
「くり返すと上手くなる」ということをまだ知らないだけかもしれない。
だとしたら、口で言うより
やってみせるべきかもしれない。
というわけで、私がピアノに向かって
練習曲を弾き始めました。
初めての曲なのでなかなか正しく弾けないのですが、
何度も何度も何度も何度も・・・50回もくり返していると、両手でちゃんと弾けるようになるもんです。
どうだ? パパに弾けないものはないんだよ、ワッハッハ!
すると娘も膝の上に乗ってきて、いっしょに弾き始めました。
4小節ずつ、私が弾いて、娘が弾いて・・・を交互に。
間違えても何も言いません。また弾いてみせるだけです。
タン、タン、タンとメトロノームみたいに膝を叩きながら
無言で交互に弾き続けること、1時間!
さっきまで全然ダメだった2曲を
正しく弾けるようになりました。
やればできるじゃないか!
1時間も同じ曲を弾き続けたのって、初めてのはずです。
「集中しろ」って、口で言われてもよくわからないんですよね。
山本五十六の言葉、
「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」も
スタートは「やってみせ」です。
まずは大人が没頭してみせて、そこに引き込む。
集中力のない子に「はじめての集中」をさせるには有効かもしれません。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2020.1.19 Vol.0509>

ビジネス書・受験参考書著者
株式会社キャリア・サポート・セミナー顧問講師
「ビジネス書著者のロジック✕予備校講師のわかりやすさ」を武器とする企業研修講師。
若手社員〜管理職の問題解決トレーニングのほか、広報・セールスライティングのコンサルティング、プロの著者を対象とした文章指導など幅広く活動。
公開セミナーでは満席御礼を連発し、「受講翌日に契約が取れた」「職場の人間関係が改善できた」「笑いと学びが濃密で3時間まったく飽きない」などの評価を得るほか、セミナーの内容をまとめたビジネス書『ミニマル思考 世界一単純な問題解決のルール』は韓国、台湾でも翻訳出版される。
代々木ゼミナール講師時代、ロジカルシンキングを高校生向けにアレンジした参考書『何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55』を出版。発売から6年連続Amazonカテゴリ1位、シリーズ累計20万部を超えるヒットとなり、2013年から2014年までNHK Eテレ「テストの花道」に小論文の先生として出演する。
1969年、青森県生まれ。東北大学大学院文学研究科修士課程修了(認知心理学専攻)。