「好き」を仕事にできずにいる人は、自分の「好き」と「ターゲットにすべきお客さん」の両方を間違えている件
「好きなこと」を仕事にして
食っていける人と食っていけない人がいるわけですが、
この差は何でしょう?
好きなことで食えている人というのは
好きなことと世の中のニーズがピッタリ合った人です。ラッキーです。
食えなくて空回りしている人は
自分の「好き」と他人の「欲しい」が噛み合っていないわけです。
自分の「好き」がマニアックでニッチなものであればあるほど
自分の「好き」と他人の「欲しい」がマッチングするのは
確率的に超ラッキーであるか
お客さんを見つける天才的な嗅覚をもつか
徹底的に試乗を分析してマーケティングするか
・・・いずれにしても簡単ではないですよね。
もう一つあります。
とりあえず広く投げてみて、
来てくれた人をお客さんにする。
現状うまくいっていない人はこれがいいと思いますよ。
好きを仕事にできていない人というのは
「自分はこれが好きで、こういう市場があるはず」という頭の中の想定が
現実と合っていないことが多いものです。
いろいろ投げてみて、
一番リアクションの大きかったものが
あなたの「好き」の中でも一番ニーズが大きいい部分であり、
一番リアクションしてくれた人たちが
あなたがターゲットにすべきお客さんです。
これが自分の想定とズレていること、結構あります。
私も、一番力を入れた本は4冊目の「何となく解いて微妙な点数で終わってしまう人のための 現代文のオキテ55』でした。
東大の超クールな記述問題の専門家として売り出したかったんです。
ところが世のニーズは「小論文の先生」の方でした(笑)
自分の「好き」をガチガチに固定していると、見えないことが多いものです。
ちょっとゆるく、
自分の「好き」をいろんな形で投げてみましょう。
予想外のリアクションがあるかもしれませんよ。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2020.1.12 Vol.0502>

ビジネス書・受験参考書著者
株式会社キャリア・サポート・セミナー顧問講師
「ビジネス書著者のロジック✕予備校講師のわかりやすさ」を武器とする企業研修講師。
若手社員〜管理職の問題解決トレーニングのほか、広報・セールスライティングのコンサルティング、プロの著者を対象とした文章指導など幅広く活動。
公開セミナーでは満席御礼を連発し、「受講翌日に契約が取れた」「職場の人間関係が改善できた」「笑いと学びが濃密で3時間まったく飽きない」などの評価を得るほか、セミナーの内容をまとめたビジネス書『ミニマル思考 世界一単純な問題解決のルール』は韓国、台湾でも翻訳出版される。
代々木ゼミナール講師時代、ロジカルシンキングを高校生向けにアレンジした参考書『何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55』を出版。発売から6年連続Amazonカテゴリ1位、シリーズ累計20万部を超えるヒットとなり、2013年から2014年までNHK Eテレ「テストの花道」に小論文の先生として出演する。
1969年、青森県生まれ。東北大学大学院文学研究科修士課程修了(認知心理学専攻)。