「目に激辛カレー」事件に見る、学校の敷地内が治外法権になっている現状について考えてみた件
昨日は小学校で「給食試食会」というのがありまして、
カレー、美味しかったそうです。
試食会の前に子どもたちが給食の準備をするところを見学するのですが、
慣れない手つきで配膳する子、カレーを待ちきれずに騒ぎ出す子で賑やかだったとか。
給食でテンション上がる学校って、いいですね♪
そんな矢先、衝撃的なニュースが。
「羽交い締め、目に激辛カレー わいせつLINEを強要 小学校の教員4人が同僚いじめ」
(詳しくはYahoo!ニュースをご覧ください)
激辛カレーを目にすり込むなんて、インド人もびっくりです。
どんな食育をしている学校なんでしょう?
って、問題はそこじゃない(笑)
記事を読むと、被害に遭った教師は
「処分内容や職場の改善状況を踏まえ、刑事告訴について検討するという」
いやいや、これから「検討」って、遅すぎるでしょ!!
普通、やられたその場で110番する事案でしょ!!
日本は法治国家なんだから。
学校のいじめ問題の根幹はここだと思います。
外でやったら犯罪なのに、学校内でやると「人間関係のトラブル」で片付けられる。
治外法権ですか?
「道徳」とか「心の教育」とかよりも、
義務教育で教えるべきなのは
「日本は法治国家である」という社会の基本だと思います。
何が善で何が悪かは、法律で決められている。
捜査権があるのは警察、司法権があるのは裁判所であって、教育委員会ではない。
被害を訴えるには、物的証拠を揃えて手続きを踏む必要がある。
いじめの被害に遭った子どもには「心のケア」の前に「法で身を守る方法」を教えるべきです。
モノを壊されたら、指紋が消えないようにジップロックに入れて保管する。
ケガさせられたらすぐ病院に行って診断書をもらう。
カツアゲされたら全員でATMまで行って防犯カメラにしっかり写る。
で、証拠が揃ったところで被害届を出して、同時に民事裁判も起こす。
そして、
裁判に勝ったことを「実績」に法学部のAO入試を受ける。
これ最強☆
ということを生徒に教えるべきだと高校の講演会で話したら
うしろで先生たちがザワザワし始めたことありましたが(笑)、
生徒の前に先生たちが「法治国家の使い方」を勉強する必要がありそうですね。

シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は文章力トレーニングの専門家として大手企業の社員研修に多数登壇。合同会社ロジカルライティング研究室代表。