冷蔵庫を開けたママが
「あ、プリン買ってなかった」と言った途端、
チビたちが
「プリン食べたかったのにぃ!」と騒ぎ出します。
ウソつけ! この瞬間までプリンの存在なんか忘れてたくせに!
「コアラのマーチあるから食べなよ」
「やだ!プリンがいい!」
不思議ですね。
人間というのは「ないもの」が猛烈に欲しくなって
「あるもの」に気づかなくなるんですよ。
子どもだけでなく、
人生あるあるだと思います。
別れるたびに「やっぱりあなたのことが好きだったの」とかいって
離れたりくっついたりを繰り返すカップルも
「スイッチがオフになるたびオンになる」という無限ループにはまっていて、
これはもうプログラムの初歩的なバグです。
「ないもの」ではなく、「あるもの」を活かしましょう。
起業とか副業とか独立とか、
自分の力で稼ごうとするとき、
使える資源(リソース)というのは人それぞれ違います。
資格とか貯金だけじゃないんですよ。
友人、知人も大きなリソースです。
仕事のチャンスって、友人知人のコネを伝わってくるものですからね。
多くの人は「人脈」というと
仕事でつきあいのある、肩書をもった人ばかり頭に思い浮かべがちです。
でも昔の同級生が意外な業界で活躍しているかもしれないし、
ママ友が出産前は意外な特技で稼いでいたかもしれない。
業務以外で「面識のある人」を200人書き並べてみると、
100人超えたあたりから「普段は完全に忘れている人」を発掘することになります。
「どこに住んでいるか」もリソースです。
都会にあるもの、田舎にあるもの、みんな違いますから。
私は「埼玉ネタ」をよく使わせてもらっています。
いままで勤めた会社の看板というのも大きなリソースです。
私の「元代ゼミ」は受験業界では「負け組ブランド」なので隠していた時期があったんですが、
40代以上の世代にとってはいまだに「講師の代ゼミ」なんですよね。
これに気づいてから要領よく使わせてもらっています。
人って、自分が持っている「価値ある資源」に気づかないものなんです。
で、目立つ資源を活用している他人を見て「あれ欲しい」とか「ああなりたい」とかいうんです。
「ないもの」を欲しがる前に
「あるもの」の価値に気づきましょう。
自分が持つ「すべての資源(リソース)」の棚卸しをしてみましょう。
お宝が眠っているかもしれません。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2019.9.11 Vol.0379>
「ビジネス国語」によって職場の諸問題を解決する研修講師。
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされたのをきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢される。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーに。
その後、所属予備校が業界最大手から陥落し全国の校舎を閉鎖、自身もリストラされる怒涛の数年間を経験。意思疎通のエラーで混乱していく組織を詳細に観察し「ビジネス国語」を体系化する。独立後は社会人教育に転身し、大手企業の社員研修に多数登壇。受講者との軽妙なやり取りは「研修というより、めちゃくちゃ役に立つエンタメ」と評される。
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