「プロデューサー」という言葉を世に広めたのは
小室哲哉さんだったと思います。
90年代のJポップは「小室プロデュース」の時代でした。
小室さん自ら作詞作曲し、ときには自らメンバーになったり、歌い手と付き合ったり、
「プロデューサー=全部面倒見てくれる人」
というのが世の認識となりました。
ところが同じ頃、日本のロックはもう一人の名プロデューサーによって作られていました。
佐久間正英さんです。
BOOWY、JUDY AND MARY、THE BLUE HEARTS、GLAY、エレファントカシマシ、黒夢・・・
これみんな佐久間プロデュース。
https://ja.wikipedia.org/wiki/佐久間正英
こんな凄いプロデューサーなのに一般にはあまり知られていないのは、
作詞作曲など「全部やって表に出る」というタイプのプロデュースではなかったからです。
インタビューで「プロデューサーって何やってるの?」と聞かれて
「現場監督。ピックの持ち方変えてみたり、スティックの握り方変えてみたり・・・」と
めっちゃ地味(笑)
作詞作曲も基本的にアーティスト自身にやらせます。
要は、アーティストに全部与えるのではなく
アーティストからベストなものを引き出す仕事なんですね。
小室プロデュースが華原トモちゃんみたいに
「欲とかないんで、あなた色に染めてください (> <)」という人にピッタリだったのに対し、
佐久間プロデュースは
天下獲る気満々でギラギラした連中を正しい方向に導いていたわけで、
プロデュースする側もされる側も
2つのタイプがあるんですね。
ところでプロデューサーといえば、
私にも「出版のプロデューサー」という人がいます。
このメルマガにもたびたび登場する
エリエス・ブック・コンサルティング代表取締役の土井英司氏。
こないだトークショーを深夜3時39分まで延長した人です(笑)
この人のプロデュースがまあ、ドSなんですよ。
だいたい出版の講座に行く人というのは、
「こんな本を書きたい♪」という企画を頭に描いているものですが、
まずそこから叩き潰されます。
「あなたにはそれを語る資格と実績がありますか?」
ガーンΣ( ̄Д ̄;
(私の場合、「センター試験に採用される小説の書き方」という企画を一笑に付されました)
たしかに、一番になれない分野で世に出ても潰されるだけですから。
こうやって「ここだけは誰にも負けない」という分野を見つけるところからスタートするんです。
だから土井さんのところから出た著者は長く出版が続くし、
第一人者としてメディアでも活躍できるわけです。
(世の中の「出版講座」の多くは、ここがぬるい)
佐久間プロデュースと同じで、
「与えてちょうだい」というタイプの人には向きません。
「革命を起こすぜ!」とギラギラしている人しか成功できない世界です。
このドエ・・・いや土井さんが、
出版とかビジネスとかの枠を超えた
人生の指南書を出しました。
『「人生の勝率」の高め方 成功を約束する「選択」のレッスン』(KADOKAWA)
出版直後、アマゾンについた
「星1つ」の酷評レビューが話題になっています(笑)
しかも本の内容ではなく土井さん個人へのクレーム。
ああ、「与えてちょうだい」さんは、こうなるよなあ(苦笑)
てか、さっさと原稿書けばいいのにww
帯には「こんまり」さんの推薦の言葉が。
「私もこのレッスンを受けて人生が変わりました」
これが全てを物語っていると思います。
こんまりほどではありませんが、私も人生が変わった一人です。
「成功してやるぜ!」とギラギラしている方は、そのための戦略が学べます。
「与えてちょうだい」という方は、生き方そのものが変わるかもしれません。
『「人生の勝率」の高め方 成功を約束する「選択」のレッスン』
(土井英司・著 KADOKAWA)
「ビジネス国語」によって職場の諸問題を解決する研修講師。
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされたのをきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢される。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーに。
その後、所属予備校が業界最大手から陥落し全国の校舎を閉鎖、自身もリストラされる怒涛の数年間を経験。意思疎通のエラーで混乱していく組織を詳細に観察し「ビジネス国語」を体系化する。独立後は社会人教育に転身し、大手企業の社員研修に多数登壇。受講者との軽妙なやり取りは「研修というより、めちゃくちゃ役に立つエンタメ」と評される。
→プロフィールの続きを読む