チャンネル争いを「じゃんけんで決めない」をルールにすると、紛争解決の選択肢が増えるんじゃないか仮説
子どもたちの間でチャンネル争いとかオモチャの取り合いとかが始まると、
「じゃあ、じゃんけんで決めよう」
となりがちです。
でも、じゃんけんで決めようとすると
負けた方が暴れだします。泣き出します(笑)
じゃんけんって紛争の解決には使えないんですよ。
原理的にWin-Winにはならないわけですから。
そこで我が家では
「じゃんけんじゃ決まらないから、別の手を考えな」
と言っています。
他のものをあげて取り引きをする、
先に譲って、順番ということで合意する、
笑わせて気をそらす。
いつもこれで決着がつくとは限らないんですが、
「紛争の解決法はいろいろある」ということを経験させておきたくて。
実際、じゃんけんで決着がつく場合とつかない場合があって、
AKBがじゃんけんでセンターを決めても揉めないのは
そもそも毎回センターが入れ替わるシステムだからで、
今回じゃんけんで負けても次に実力で奪いにいけばいいわけです。
でも東京オリンピックの代表選考でじゃんけんはやりませんね。
竹島を領有権を日韓がじゃんけんで決めるというのもあり得ないでしょう。
「負けても笑える」場合はじゃんけんも有効。
でも「絶対譲れない」状態でじゃんけんやってもムダ。
もし「問題解決検定」みたいのがあったら、
5級の第一問で出されるくらいの基本です。
というわけで、「じゃんけんでは決めない」というのが我が家のルールなんですが、
下の子(4歳)が幼稚園から帰ってきて言いました。
「ボクはオニやりたくないのに、
◯◯くんがじゃんけんで決めようって言うの。
じゃんけんはダメなのに!」
そこは・・・じゃんけんで決めていいんだよ(苦笑)
てか、鬼ごっこなんだからオニやれよ。
子どもに問題解決を教えるのは難しいもんです。

シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は文章力トレーニングの専門家として大手企業の社員研修に多数登壇。合同会社ロジカルライティング研究室代表。