「セックス、ドラッグ、ロックンロール」担任が諭すべきポイントはそこじゃなかった件
大物ミュージシャンがコカインで逮捕されまして、
映画のお蔵入りなどなどで
被害総額30億円という史上最大のバイトテロとなりました。
大戸屋でふざけた若者たちが可愛らしく見えてきます。
昔から「セックス、ドラッグ、ロックンロール」と言われ、
たしかにビートルズもストーンズも
クスリ漬けだったことはよく知られていますが、
私の高校時代の80年代ハードロック・シーンは
意外と健康的だったんですよ。
特にギタリストは技術的にものすごく高度な競争になっていて、
プロもアマチュアもストイックに練習する人ばかり。
当時の王者、イングヴェイ・マルムスティーン先生の映像がこちらです↓
https://youtu.be/k3u3Kaveh0g
いやぁ、カッコイイ。神業です。
クスリでラリってたら、こんなパフォーマンス絶対できません。
私も、それはもう技術を磨くことに余念がなく、
ゲーセンにすら行ったことないくらい練習ばかりしていたんですが、
ある日、高2の担任に呼び出されました。
「酒池肉林って言葉、知ってるか?」
小一時間の説教を要約すると、「セックスとドラッグに興じていたらロクな人間にならないぞ」と。
いやいやいや、何かものすごく勘違いしてません?!
たばこ1本吸わない、健全な高校生ですから!!
大人はわかってねーなー、と当時は思っていました。
でもいま思えば、
担任の言うことは半分外れていましたが、半分当たっていたんです。
ただし、担任の考えとは全然違うところで。
先ほどご紹介したイングヴェイ・マルムスティーン先生、
超絶速弾きもロック界で一番だったんですが、
口の悪さもロック界で一番だったんですよ。
ネットで「イングヴェイ名(迷)言集」がいくつも作られているほどです。
http://www.st.rim.or.jp/~r17953/impre/Other/IngGod.html
要約すると、「俺様は天才。俺様以外はみんなクズ」。
十代の多感な時期に、一番憧れていたヒーローが、これですよ。
そりゃ影響を受けますって。
協調性がなく、自意識過剰な人間に育ってしまったのは
多分にイングヴェイのせいです(笑)
担任、惜しかったなあ。
「ロクな人間にならない」だけは当たってたんだけどなあ。
問題は「酒池肉林」じゃなかったんだよなあ。。。
その後の人生、
協調性がないおかげで苦労したり、遠回りしたこともたくさんありました。
でも自信過剰なおかげでチャレンジできたこともたくさんありました。
良かったのか、悪かったのか。
オフコースとか聴いてたら、また違った人生になっていたでしょうか?

シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は文章力トレーニングの専門家として大手企業の社員研修に多数登壇。合同会社ロジカルライティング研究室代表。