昨日のセミナー「プレゼンの技術」で、
こんなご相談をいただきました。
「上司に嫌われてるんですが、
その上司の前でプレゼンをするときは、
どうすればいいでしょう?」
最初から関係性が悪いなら、
他の人に代わってもらうのが手っ取り早いかもしれません(笑)
でも代役も立てられないなら、
「自分を消すプレゼン」に徹する手もあります。
スライドを主役にして、自分はナレーションに徹する。
この場合、スライドはいつもの「話を補足する道具」ではなく「主役」です。
1本の番組、プロモーションビデオのつもりで作り込むといいですね。
ポイントは
「テンポよくスライドを切り替えること」
人間って、静止画が続くと飽きるんです。
テレビでは静止画が4秒以上続くことは滅多にありません。
4秒以内に被写体が動くか、カメラが動きます。
ドラマでも一人の人物が長台詞を喋っていると
必ず4秒で別な角度からのカメラに切り替わります。
その方が自然に見えるんです。
だからMacの動画編集ソフトiMovieの以前のバージョンでは
クリックすると自動で4秒選択できる機能がありました。
社内のプレゼンでは「4秒」にこだわらなくてもいいと思いますが、
スライドにテンポのいい動きをつけると
聞き手はスライドに集中してくれます。
「横で喋っている部下」の存在を忘れてくれます!
もっとも・・・
私が見る限り、
人に嫌われやすいタイプの方でもなさそうだったので
もしかしたら
「仕事に厳しい」のを「自分が嫌われている」と思っているだけかも(←ありがちです)
もしそうなら、
自分を隠すのではなく、
堂々と、圧倒的なパフォーマンスを見せて
「やるじゃないか!」と唸らせる方がよろしいかと・・・
私、逆のアドバイスしてますか?(笑)

合同会社ロジカルライティング研究室 代表
ベストセラー参考書「小論文のオキテ55」シリーズ著者
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされた敗北感をきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢され、NHKの教育バラエティ「テストの花道」にも出演。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーとなる。
現在は社会人教育に転身し、製造、IT、建設、エネルギー業界を中心に大手企業60社以上の社員教育に携わる。「受講した翌日、契約が取れた」「険悪だったチームの雰囲気が変わった」など即効性のあるノウハウが支持される。
「世のつまらねえ研修を撲滅し、楽しく学べて役に立つ魔法に変える」がモットー。