「会社が辛い」という人に
「じゃあ辞めれば?」と言っても
「そんなこと、簡単にできるもんかっ!!」とキレられます(笑)
我慢さえすれば給料をもらえる組織の中にいることと
明日どうなるかわからない「退職、転職」という選択肢の
ギャップが大きくて、想像がつかないんですね。
なので、会社が辛い方には
転職をする前の準備として
副業をおすすめします。
小さいことからでいいんですよ。
不用品をメルカリやAmazonで売るのでも、
知人を集めて教室を開くのでも。
そのとき大事なのは、
一人でやらず仲間を見つけることです。
同業者が集まるセミナーや交流会に行って、
すでに成功した人や
自分と同じレベルの人を見つけましょう。
そこが新しい居場所になります。
私の場合、代ゼミ時代に
努力しても報われない不満とか
マウンティング合戦でギスギスした講師室とか
改革を訴えても握りつぶされる頭の固い組織とか
母集団が減っているのに講習で集客しろと言われる理不尽とか
いろんなストレスでしんどい時期がありました。
でもそのころ
出版の講座に通って異業種の仲間ができたことで救われたんです。
ビジネス書を想定した講座だったので、まわりは経営者や士業、
それからプロのコピーライターやカメラマンもいましたね。
彼らを見ていると、
予備校辞めても食っていけそうな気がしてくるんです。
で、予備校辞めても平気だと思えると、
職場のいろんな理不尽がコメディに見えてくるんですよ。
そうなると、
いろんなノイズが気にならなくなり、
仕事に集中できるようになりました。
そして気づくと、
自分を評価してくれる人が増えていたんです。
居場所が2つあると
自分を追い込まずに済みます。
いまの仕事に新しい視点をもたらしてくれます。
仕事が辛いなら、
もう1つの居場所としての副業を始めてみましょう。
それでちょっと楽になって落ち着いてから
今後の身の振り方を考えるのがいいと思います。
「ビジネス国語」によって職場の諸問題を解決する研修講師。
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされたのをきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢される。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーに。
その後、所属予備校が業界最大手から陥落し全国の校舎を閉鎖、自身もリストラされる怒涛の数年間を経験。意思疎通のエラーで混乱していく組織を詳細に観察し「ビジネス国語」を体系化する。独立後は社会人教育に転身し、大手企業の社員研修に多数登壇。受講者との軽妙なやり取りは「研修というより、めちゃくちゃ役に立つエンタメ」と評される。
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