できない子の数学の解き方に、生産性の低い日本社会の縮図を見た
素行には問題ないのに
勉強が全然できない子って実在します。のび太だけじゃないんです。
宿題も一応やってくるし、塾にも通ってる。
でも数学13点、とか。
塾、何やっとんねん???(笑)
そういう子たち、だいたいみんな同じ解き方をします。
これとこれをまとめて単純にしてから計算、ではなくて
見えているパーツを一つ一つ計算して足していく。
時間もかかるし計算ミスも増える。
なので、そんな子には
手抜きのしかたを教えます。
「ズルい解き方がある」ということを教えるだけで、
30点はすぐ上がります。
数学って古代から、複雑なことを簡単に知るための「ズルい方法」だったはず。
なのに「ズルしないでコツコツやれ」とか言う先生がいるもんで、多くの子の成績と進路が破壊されています。
この「面倒でもコツコツ」という呪縛、
数学に限った話ではありません。
コツコツ働くことはいいことだ。
面倒でも離乳食は手作りしなきゃ。
コツコツ勉強して資格を取ればいいことがある。
コツコツ年金保険料を納めていれば老後は安泰。
俺はこんな面倒なことをやってきたんだから、おまえもズルするな。
日本社会の生産性が先進国で最下位というのも、納得です。
数学13点の子と同じことやっているんです。
それ、やらなきゃダメっすか?
その順番じゃなきゃダメっすか?
もっと楽な方法はダメっすか?
もっともっと、ズルしましょうよ。

20万部超のベストセラー参考書「小論文のオキテ55」シリーズの著者。「受験からビジネスまで使える汎用メソッド」として大手企業の社員研修にも多数登壇しています。朝日中高生新聞で「書ける×受かる!小論文」、朝日小学生新聞では「楽しく発表プレゼンハッピー」を連載中。