テレビ朝日のクイズ番組といえば、
Qさま、ミラクル9、タイムショック、アタック25。
一方、フジテレビのクイズ番組は
平成教育委員会、潜在能力テスト、今夜はナゾトレ、金の正解!銀の正解!・・・そして古くは脳内エステ IQサプリ。
気づきます?
テレビ朝日とフジテレビ、
クイズ番組の方向性が正反対なんです。
テレビ朝日のクイズ番組は
難読漢字とか世界遺産の知識とか、
いわゆる「物知り」が勝てるゲーム。
それに対しフジテレビのクイズ番組は知識不要。
小学生でもひらめきがあれば正解できるんです。
それから、もう一つ。
テレビ朝日系のクイズ番組には数学的な問題がほとんど出ないんですよね。
フジテレビの平成教育委員会では、以前こんな問題が出ました。
「30枚のコインがあります。
このうち10枚が表、20枚が裏を向いています。
目で確かめずに、
これらを2つのグループに分け、
表の数がどちらのグループも同じになるようにしなさい」
私は2日かかりましたよ。オセロ使って(笑)
答えと解説はこちら。
ググれば済む時代って、便利ですね(笑)
昨日の平成教育委員会2018では、
更に進化した中学入試の問題が出ました。
いわゆる「正解が1つではない問題」。
「歩きスマホ問題について、あなたの考えを述べなさい」
「生活できるだけのお金を誰もがもらえたら、働くか働かないか、あなたの考えを述べなさい」
などの問題に対し、1分間でプレゼンをするんです。
アイデアを出して、しかも説得力のある説明をしないきゃいけない。
これが「21世紀型の学力」ってやつですよ。
20世紀の教養主義とは違うんです。
テレビ朝日とフジテレビ、
視聴率的にどっちが支持されているかは存じ上げませんが、
フジのクイズ番組の方が個人的には好きですし、
これからの教育を先取りしていると思います。
「ビジネス国語」によって職場の諸問題を解決する研修講師。
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされたのをきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢される。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーに。
その後、所属予備校が業界最大手から陥落し全国の校舎を閉鎖、自身もリストラされる怒涛の数年間を経験。意思疎通のエラーで混乱していく組織を詳細に観察し「ビジネス国語」を体系化する。独立後は社会人教育に転身し、大手企業の社員研修に多数登壇。受講者との軽妙なやり取りは「研修というより、めちゃくちゃ役に立つエンタメ」と評される。
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