「面接だと聞いていたのに、なぜか司会やらされました」
「ディスカッションって書いてあったのに、実際はディベートでした」
「しゅ、集団面接って、相手を論破しなきゃいけないんですか?!」
集団面接と集団討論がごっちゃになっている人、結構います。
ディスカッションとディベートが違うことを知らない人も、多いですね。
「集団面接」とは、数人が並んで座って、面接官の質問に順番に答えるもの。
「集団討論」とは、与えられたテーマについて、みんなで問題解決すること。
その集団討論の中でも
賛成/反対の2つのグループに分かれて意見をぶつけ合うのが「ディベート」。
みんなでアイデアを出し合うのが「ディスカッション」。
ただ問題は、
企業の面接官も大学の先生も
これらの用語をゴチャゴチャに使っていることなんです。
事前に「面接」と言いつつ、本番でいきなりディベートが始まったり、
「立論→質疑→反駁」というディベートの形式もグダグダで成り行き任せだったり。
面接官は面接のプロであって、討論の専門家ではありませんから
仕方ないのかもしれませんが。
とはいっても、
面接官が適当だから、準備も適当でいい
というわけではないんですね。
みんな適当だからこそ、
正しい作法を身につけている人が圧勝します。
ディベート、ディスカッションそれぞれの
詳しい話はまた今度。
『採点者の心をつかむ 合格するプレゼンテーション・面接・集団討論』
鈴木鋭智・著 かんき出版
「ビジネス国語」によって職場の諸問題を解決する研修講師。
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされたのをきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢される。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーに。
その後、所属予備校が業界最大手から陥落し全国の校舎を閉鎖、自身もリストラされる怒涛の数年間を経験。意思疎通のエラーで混乱していく組織を詳細に観察し「ビジネス国語」を体系化する。独立後は社会人教育に転身し、大手企業の社員研修に多数登壇。受講者との軽妙なやり取りは「研修というより、めちゃくちゃ役に立つエンタメ」と評される。
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