生徒の服装とか髪型とかの指導で苦労している学校の先生って、多いですよね。
服装指導、しなきゃダメっすか?
「何度言っても効果がない」ときは
もっと根本的なところに何か「矛盾」があるときです。
学生時代、ヤンチャな服装をしていた子も
就活のときにはピシッとネクタイを締めます。
そうしないと雇ってもらえないからです。
日本では少ないですが、外国の高級レストランでは
ドレスコードを守っていないと店に入れてもらえません。
ドレスコードを守る人だけが入れてもらえて、
守れない人は入れてもらえない。
これが世の中のルールです。
ところが学校は
「校則を守れ」という割に
守らない子にも「学校には来い」という。
ここが矛盾しているわけです。
規則に従っても好き勝手にしても「学校には来い」なわけですから、
同じ行くなら好き勝手でいいじゃんと生徒が考えるのは、
ある意味合理的な判断です。
学校内の秩序を保ちたいなら、
ドレスコードを守らない子には
「今日のところはお引取り願えますか?」
といって帰ってもらえばいいんですよ。
・・・。
はいはい。聞こえてますよ(笑)
「そんなこと、できるか!!」というお叱りの声が。
一応、子どもたちを預かっている立場として
「スカートが短いから追い出して街をうろつかせる」というのは管理者としての責任が問われます。
だったら、とりあえず学校内には全員入れといて、
いろんなものにドレスコードで格差をつけるというのはどうでしょう?
たとえば学食。
ドレスコードのあるA学食と服装自由のB学食に分けて、
A学食はテーブルも食器もちょっと上等で、美味しいとか。
たとえば図書館。
ドレスコードのあるA席は座り心地のいい椅子で、
B席はパイプ椅子とか。
必要なサービスは誰でも受けられて、
でも服装でちょっと得したり損したり。
大半の子は合理的な選択をするんじゃないかと思います。
それでも校則を守らない子は
何か信念なり理由なりがあるんでしょうから、
その個性は尊重してあげてもいいんじゃないでしょうかね?
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2019.12.15 Vol.0474>
「ビジネス国語」によって職場の諸問題を解決する研修講師。
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされたのをきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢される。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーに。
その後、所属予備校が業界最大手から陥落し全国の校舎を閉鎖、自身もリストラされる怒涛の数年間を経験。意思疎通のエラーで混乱していく組織を詳細に観察し「ビジネス国語」を体系化する。独立後は社会人教育に転身し、大手企業の社員研修に多数登壇。受講者との軽妙なやり取りは「研修というより、めちゃくちゃ役に立つエンタメ」と評される。
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