みなさん、「さくらんぼ計算」というのをご存知でしょうか?
たとえば「15ー7」。
まず7を5と2に分解します。
15ー 7 /\ ←この図がさくらんぼ 5 2
15から5を引いて10
さらに2を引いて8。
いまの小学1年生はこう習うんですよ。
「15ー7=15−5ー2」の方がわかりやすい気もしますが。。。
それがですね、
うちの子のノートを見たら・・・
な、なんじゃこりゃぁぁぁ?!
間違いだらけじゃないか?!
15−7=3 とか書いてます。
うちの子、こんなにバカだったっけ?!
もう1回やってみ?と言ったら
15ー7 10
と、いきなり「10」を書き込むんですよ。
いやいや、先に7を5と2に「さくらんぼ」するから「15ー5」で10になるんであって、
さくらんぼ描く前に10が出てくるって、順番違うだろ。
「なんで10って書いた?」
「うーん、なんとなく」
キターーーーーーーーーー!!!
意味わからないので、とりあえず形だけ真似したパターン!
家庭教師時代に何人も見てきた「ドロップアウトちゃん」たちと同じだ!
続いて、
15ー 7 10 /\ 5 2
と、さくらんぼを描いて
答えが「3」って、何でやねん?!
もしかして、10から7引いてない? 2じゃなくて。
案の定、他の問題も
10から分解前の数字を引いていました。
「さくらんぼ」を作る目的がわかってない!!
「どんな教え方しとんねん、ゴルァ?!」
と学校を責めますか?
いやいや。
担任の先生、
うちの子の雑で下手な「作品」や「お手紙」をいつも笑顔で受け取ってくれるんですよ。
カマキリとリスの写真なんて、1日教室に飾ってくれたんですよ(涙)
文句なんて言えない(苦笑)
先生の教え方には文句を言わず、うちの子の理解を修正することにしました。
「15ー5ー2と同じじゃん?」
「あ、そっか」
テクニックを教えると、
意味も考えず形だけ真似する子が一定数いるんですが、
テクニックを教えることが悪いのではなく、
形だけ真似してしまう子が悪いのでもなく、
人によって合うやり方が異なるんだと思います。
なので、1つのテクニックを全員にマスターさせようとするより、
別解を何通りも用意して合うものを選ばせる方が
落ちこぼれを防ぐという意味では確実かもしれません。

合同会社ロジカルライティング研究室 代表
ベストセラー参考書「小論文のオキテ55」シリーズ著者
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされた敗北感をきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢され、NHKの教育バラエティ「テストの花道」にも出演。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーとなる。
現在は社会人教育に転身し、製造、IT、建設、エネルギー業界を中心に大手企業60社以上の社員教育に携わる。「受講した翌日、契約が取れた」「険悪だったリームの雰囲気が変わった」など即効性のあるノウハウが支持される。
「世のつまらねえ研修を撲滅し、楽しく学べて役に立つ魔法に変える」がモットー。