「本を出したい?なら企画書とサンプル原稿書いてみて」で9割が脱落していた「うっかり」な理由
「本を出したいんですけど」
と相談してこられる方には
「じゃあ、企画書かサンプル原稿か何か書いてみて」
と軽く言っていました。
が、
実際に書いてくる人って
10人に1人いるかいないか、くらいです。
いままでそれを
(ここで本気度が試されるんだよなあ)
なんて思っていたのですが、
先日ある方に言われて気づきました。
「企画書って、何を書くんですか?
サンプル原稿って、どう書くんですか?」
そうか!
そこも説明しないと、何も書きようがなかったのか!!
出版したことのない人にとっては
出版の世界には特殊なルールやしきたりがあって
それを守らなきゃ相手にされない、
みたいな不安があるかもしれませんよね。
そうです。ただ「◯◯やっといて」では動けないんです。
「こういう風にやって」と完成形のイメージを見せられて、やっと動ける。
未知のことほど「完成形がわからない」というハードルがあります。
そこで、最近は言い方を変えました。
「目次書いてみて。もし自分の本ができるとしたら、の想像でいいから」
目次だったら誰でも見たことありますからね。
そしたら、来ましたよ来ましたよ。
自分なりの「目次」を書いてきた人が。
これを手がかりにいろいろ聞き出します。
面白いネタを掘り当てたら、それを文章に書いてもらいます。
(ここなんですよ。本人が書きたいことと、客観的に見て価値のある部分がズレているケースが大半なんです)
いけそうだったら、合いそうな編集者なり出版プロデューサーなりをご紹介します。
(編集者も得意分野とか好みとかあるので、誰でもいいってわけじゃないんです)
さあ、本を書きたければ
まずは目次を書いてみましょう!
わからなければ、その辺の本を3冊くらい開いてマネするといいですね。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2019.5.30 Vol.275より>

シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は文章力トレーニングの専門家として大手企業の社員研修に多数登壇。合同会社ロジカルライティング研究室代表。