「みんながミスする=仕組みが原因」に気づかない学校と、わざと放置する警察の話
入学時にはいろいろ書類を書いて提出しますが、
そのうちの一つが「記載漏れ」で戻ってきました。
同じマンションの同級生のお宅でも、同じ理由で戻ってきたそうです。
問題の箇所はこうです。
「以下の項目は新入学生および海外から転入してきた方のみ記入してください」
「新入学生」を見落として、空欄のまま出してしまったそうです。
パッと見て、「海外? うち関係ない」と思ってしまうんですね(笑)
おそらく役所的には
データを登録していない子=新入生と海外組
なので1つの欄にまとめたんでしょうけど、
該当者が1%しかいない「海外」というパワーワードに注意が向いてしまい、
残りの99%に「再提出」が頻発する。
だったら海外組の欄を別に設けた方が
手戻りが減って合理的です。
曲がり角の近くなどに
パトカーが長時間待機していることがあります。
いつも同じ場所です。
じーっと停まっていて、
急にサイレン鳴らして発進するんですよね。
「止まれ」の標識が見にくい場所とか
地元の人じゃないと一方通行と気づきにくい場所とか
雨の日に街灯で光って路面の停止ラインが見にくい場所とか。
いやいや、
そこで待ち構えて違反切符切る前に
表示をわかりやすくして事故を未然に防げって話なんですが(笑)、
多くの人がミスをする「仕組み」があると
警察の点数稼ぎには便利なんですね。
<メルマガ【ミニマル思考カフェ】2019.4.30 Vol.0245より>

シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は企業研修講師としてビジネスパーソンにロジカルシンキング、ロジカルライティングを指導。合同会社ロジカルライティング研究室代表。