「オンライン講義は顔が見えない」とかいっちゃって
ZOOMもSkypeもWebEXもTeamsも
「参加者の顔が見える」ことが重視されているようですが・・・
だからといって、参加者全員がパソコンのカメラに向かい、
重いデータで通信を不安定にしながら
自宅の蛍光灯の下で微妙な角度からの顔をお互い晒し続けるって
いかがなものなんでしょう???(笑)
先日、某企業様で
500人規模のオンライン新人研修を行いました。
結果的には、大盛り上がりだったんですよ。
いろいろ試行錯誤の末でしたが。
まず、映りの悪いカメラで自分の顔を出すのをやめました。
スライド+音声のみです。
受講者の顔を見るのは最初から「なし」でした。人数が多いもので。
その代わり、チャットを使いました。
これで十分です。
「みなさんの顔が見えないので、接続確認も兼ねてチャットに一言書き込んでもらいましょうか」
おはようございます
ねむいー
よろしくお願いします!
音声が途切れます
おはようございます
おはようございまーす
ログイン遅くなったんですが、出勤扱いになりますか?
よろしくお願いしまーす
画面はスライドだけですが、これでいいんですか?
おはようございます
↑
こんなリアクションです。
大事なのは受講者のコメントを拾ってリアクションすること。
これで「リアルタイムな双方向の対話」が実現できます。
こんなやりとりで空気が出来上がってくると、
「では次の問題にチャットで答えてもらいましょう。早いもの勝ちです!どうぞ!」
真面目な回答が続々よせられる中、いくつか面白い回答が混ざってきます。
それを拾ってリアクションすると、
だんだん大喜利状態に(笑)
何この盛り上がり?!
リアル会場での研修よりも活発に発言している!!
ニコニコ生放送のノリだ!!
研修が終わったとき、
8888
8888888888888
パチパチパチパチ
8888
8888888888
パチパチ
88888888
8888
88888888888888888
と「88=パチパチ」の拍手が鳴り止まなかったところもそっくり!
受講者の顔を見る必要、まったくありませんでした。
ちゃんと受講しているかどうか監視する必要、まったくありませんでした。
他の参加者がチャットで盛り上がると、自分だけ取り残されるわけにいきませんからね。
講師の顔を映す必要も、特にありませんでした。
声がはっきり聞こえて内容が伝わればいいんですね。
スライドを指差しできないので、「表の上の段、右側を見てくださいね」と細かく説明する必要はありますが。
いままで「顔を映す」ことにどれだけ手間とコストとデータ量を費やしていたんでしょう!(爆)
トラブルをなくすためには、システムはシンプルであるべきです。
となると、一番安定している「動画配信+チャット」のシステムは
「ニコニコ生放送」だったりして・・・
知り合いの校長先生に言ってみましたが、
「ニコ生=サブカルチャー」とみなされていて、
教育ツールとしては見向きもされていないようです。残念!(笑)
「ビジネス国語」によって職場の諸問題を解決する研修講師。
就職試験の論文をほぼ白紙で提出し3社連続で落とされたのをきっかけに論文試験の攻略法を研究。誰でも書ける独自のメソッドを開発した結果、大手大学受験予備校の小論文講師に抜擢される。参考書「何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55」はシリーズ累計25万部のベストセラーに。
その後、所属予備校が業界最大手から陥落し全国の校舎を閉鎖、自身もリストラされる怒涛の数年間を経験。意思疎通のエラーで混乱していく組織を詳細に観察し「ビジネス国語」を体系化する。独立後は社会人教育に転身し、大手企業の社員研修に多数登壇。受講者との軽妙なやり取りは「研修というより、めちゃくちゃ役に立つエンタメ」と評される。
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