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『ミニマル思考 世界一単純な問題解決のルール』(かんき出版)

2016年6月刊行

「ロジカルシンキングは難しい」「フレームワークを学んだが仕事に応用できない」という人は多いものですが、その原因は「ロジカルシンキング」そのものではありません。

不公平感、被害者意識、過去へのこだわり、精神論、理想主義……人間の脳には合理的思考を妨げる「悪い癖」が存在します。この癖を捨てない限り、理論を学んだ人でも本質からずれた問題に固執したり、効果のない対策をくり返したりしてしまうのです。

本書では、まず頭の中から「考えてもムダなこと」を削ぎ落とし、「考えるべきこと」を最小限(ミニマル)に絞り込むためのルールを説明します。
そしてもっと「クール」な解決策を見つけるための発想のヒントを紹介します。

「ロジカルシンキングを学ぶ前の最初の1冊」として読んでいただいても構いませんし、「人生をスッキリさせる心の持ち方」として読んでいただいても構いません。

「ミニマル思考」の人にとって、仕事も人生も、身の回りのすべては「新しい問題解決のゲーム」になるのです。

【目次】
はじめに
Chapter 1 ミニマル思考とジャンク思考

01 ジャンク思考からミニマル思考へ
02 巨大公共事業は何のため?
03 誤侵入をゼロにするよりも
04 論理の人? 直感の人?
05 「ジョブズのマトリックス」の本当の意味
06 ロジカルシンキングする、その前に
07 ジャンク思考でロジックツリーを描くと……
08 MECEで挫折する本当の理由
09 ミニマリストとミニマル思考

Chapter 2 説得力のある問題提起のルール

10 それって問題ですか?
11 説得力のある問題提起のルール  【原則】実害がないことで騒がない
12 「事実」を挙げると問題点が変わる
13 困っていない人を助けようとしない
14 世間一般の問題なのか? 私自身の問題なのか?
15 妬み、陰口の「シーソー理論」
16 被害者意識という優越感
17 その「未来」はあなたの「憶測」に過ぎない
18 記憶がダメージを増幅する
19 理想主義者より現実主義者
20 「変化=悪」と決めつけない
21 言葉の裏を勘繰らない
22 行き詰まったら、主語を変えてみる

Chapter 3 解決につながる原因分析のルール

23 「なぜ?」をくり返してもドツボにはまる
24 解決につながる原因分析のルール 【原則】変えられないものを変えようとしない
25 「油断」を生んでいる「仕組み」がある
26 「やる気がない子」に共通する「プリントの折り方」
27 デザインを変えれば人の行動が変わる
28 人間の「うっかり」を仕組みで防ぐ
29 犯人捜しをしない
30 子どもを東大に入れる方法

Chapter 4 空回りしない解決策のルール

31 やりすぎだった巨大プロジェクト
32 空回りしない解決策のルール 【原則】もっとクールな手はないか?
33 立ち入り禁止か、設計変更か
34 呼びかければ届く、とは限らない
35 バイトテロを防ぐには?
36 本来の業務は何だっけ?
37 ペンギンのために木を植えない
38 そのボタン、必要ですか?
39 事故を防ぐのか、それとも……
40 とりあえずやってみる。ダメならやめる。
41 ダメだった手をくり返さない
42 方針がコロコロ変わる組織
43 「気合いで乗り切れ!」という上司

Chapter 5 頭の中のジャンク思考を整理する
あとがき

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