新刊「小論文のオキテPRO」の初校ゲラが届きました。

 

ゲラというのは印刷見本のことです。

「ガレー船」が由来らしいですよ。

昔、地中海にはガレー船という軍艦がありました。

何十本もの櫂(オール)がムカデのように出ていて、これを数百人もの兵士が漕ぐわけです。

そのパワーで敵船に突っ込む!!

 

のちに、活版印刷が発明されると

金属製の活字を1文字ずつ並べて枠箱に固定した「組版」を

ガレー船の中に漕ぎ手がぎっしり並んだ状態に見立て、「galley proof」と呼ぶようになりました。

この組版で刷ったものが「ゲラ刷り」です。

 

 

このゲラが届いて、1回目の校正をする作業を「初校」といいます。

この段階では誤字脱字より、レイアウトの修正が多いですね。

見開きに収まるように書いても、見出しをつけたりするとページからはみ出たりするので、

結構シッチャカメッチャカな状態で印刷されてきます(笑)

 

ガレー船の中の兵士たち、これでは漕げない戦えない!

 

そこを巧く字数調整してスッキリさせる作業を、私は編集者まかせにせず自分でやりますね。

「このページ削ろう」とか「ここに1ページ書き足そう」なんてことにもなります。

(むしろ雑な原稿を出して「初校で直せばいっか♪テヘッ」みたいな著者は私だけじゃないと思う)

 

それぞれの「ページ兵団」「章連隊」を整えて、最強の軍艦を作ろうと思います。

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