私のセミナーや研修では、
「気楽に聞いて下さいね。私が言ったこと全部メモしようとか頑張らなくていいですよ」
と最初に伝えます。
3時間のセミナーが終わって、何か1つ頭に心に残ったものがあれば、
それが「今日出会うべきだったメッセージ」だと思うんですよ。
実際、私自身もあちこちでセミナーや講座に顔を出していますが、
講師が話していたことのうち、
いまでも覚えていて、その後の行動に影響を与えていることって
1つか2つしかないものです。
でも、そのたった一言をモノにできたら、
受講料の元は取れていると思うんです。
先日も六本木の某所に
あることを教わりに行ったところ、
いままで十年考えても思いつかなかったことを
サラッと言われてひっくり返りました。
(伏せ字ばかりでごめんなさい。内容は口外できない約束なので)
刺さったものは、メモしなくていいんですよ。
一生忘れませんから。
ではメモ帳には何を書いているか?
その一言を自分のことに落とし込んで
実現するためのアイデア出しです。
帰りの電車ではもう自分のコンテンツを書き直し始めていました。
ですから逆に講師の立場になったときも
3時間話して、どれか一言が誰かに刺さって
ビジネスなり人生なりを変化させることができたら
御の字のつもりでいます。
たまに、自分でも理由はわからないのですが
シナリオから外れた予定外のことを話してしまうことがあります。
こんな時は、
「この話を必要とする誰かがこの中にいるんだ」と思うことにしています。
たぶん宇宙の力がその人に働いたんですよ(笑)
で、受講後のアンケートを見ると
その脱線した話を指して「救われた」とか「聞けてよかった」
という感想を書いて下さる方が1人だけいたりするんです。
やっぱり、宇宙の力が働いていたんだと思います。
シリーズ累計25万部のベストセラー参考書「何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55」の著者。代々木ゼミナール小論文講師を経て、現在は文章力トレーニングの専門家として大手企業の社員研修に多数登壇。合同会社ロジカルライティング研究室代表。