【芸能界だけでなく】若手が「天狗」になるのは教育の問題ではなく、抜擢するときの組織の事情が原因ではないか仮説
若手芸能人がトラブルを起こすと必ず出てくるのが
「あいつは天狗になっていた」という証言。
でも、若くして抜擢された人が勘違いするというのは
芸能界に限らず、あるあるじゃないでしょうか。
代ゼミも天狗集団でした(笑)
「本人の未熟さ」とか「親の育て方」もあるのかもしれませんが、
組織の中にも「天狗を生む構造」があったりするものです。
一人のスターに仕事が集中するのには理由が2つ考えられます。
1 本人の実力がすごい
2 組織が失敗を恐れている
組織に余裕がなくなると、失敗を恐れるので
「未知の可能性」に賭けるより「最近手柄を立てた人」を選びたくなります。
すると次も、「打席に立ったことのない人」よりは「最近打席に立って失敗しなかった人」を選びます。
こうして、目立つ仕事が特定の人に集中していくスパイラルが出来上がるわけです。
売れっ子はますます売れっ子に、そうじゃない人にはずっと日が当たらない。。。
そもそもは「失敗したくない」という大人の事情にすぎないのに、
本人は「俺の実力が評価された」「俺、あいつらよりスゲー☆」とか思っちゃうんですね。
天狗になってから説教して鼻を折ろうとしても、
本人が「抜擢された理由」を勘違いしているあいだは治りません。
抜擢の理由を正しく伝えてあげましょう。
「君を選んだのはね、他の子の実力をね、試す余裕がなかったからだよ。それだけ♪」
ていうか、
失敗する余裕のない組織の体制を見直す方が重要事項かもしれませんが。。。
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ロジカルシンキング&ライティング講師
ビジネス書・受験参考書著者
株式会社キャリア・サポート・セミナー顧問講師
「ビジネス書著者のロジック✕予備校講師のわかりやすさ」を武器とする企業研修講師。
若手社員〜管理職の問題解決トレーニングのほか、広報・セールスライティングのコンサルティング、プロの著者を対象とした文章指導など幅広く活動。
公開セミナーでは満席御礼を連発し、「受講翌日に契約が取れた」「職場の人間関係が改善できた」「笑いと学びが濃密で3時間まったく飽きない」などの評価を得るほか、セミナーの内容をまとめたビジネス書『ミニマル思考 世界一単純な問題解決のルール』は韓国、台湾でも翻訳出版される。
代々木ゼミナール講師時代、ロジカルシンキングを高校生向けにアレンジした参考書『何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55』を出版。発売から6年連続Amazonカテゴリ1位、シリーズ累計16万部のヒットとなり、2013年から2014年までNHK Eテレ「テストの花道」に小論文の先生として出演する。
1969年、青森県生まれ。東北大学大学院文学研究科修士課程修了(認知心理学専攻)。