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ここ数日、いわゆるロケというものに立ち会っていました。

日本経済出版社から7月に発売される高校向けDVD教材の監修です。

『小論文のオキテ55』『AO入試・推薦入試のオキテ55』の映像版と言ってもいい内容です。

書籍では表現できなかったこともいろいろ実現できました。

 

上の写真は模擬面接シーンの撮影中です。

「座ったときの足をあと5ミリ後ろに」とか

「『よろしく』と『お願い』と『いたします』の間を切って『お』と『い』を強く発音して」とか、

細かい細かいところを一つ一つ修正していきます。

誰も気づかないような重箱の隅を突いて「もう一回」と撮り直しをお願いするのは役者さんにもスタッフさんたちにも申し訳ないのですが、

この「誰も気づかないような修正」を重ねていくと、

「誰の目にも明らかな差」が生まれるんですよ。

「何が違うのかはわからないけれど、周りの人とは格が違う」という強烈な好印象が。

 

「人は見た目が9割」というのは面接における真実です。

面接の準備で「何を話そうか」ばかり考えている人はかなり損しています。

話が凡庸でも実績がなくても、所作のきれいな人が実際に勝っているじゃないですか。

「いやいや、マナーを学んだだけじゃ勝てないよ」と言う人は、大抵その「マナー」が大雑把なのです。

誰でも見てわかる範囲しか考えていない。

背骨と首の角度、指先の伸ばし方、左右の肩のバランス、アクセントと間のとり方、ドアを開ける角度、椅子までの足音、ズボンの裾幅と丈……、挙げ始めるときりがありません。

「神は細部に宿る」というのもまた面接における真実なのです。

 

 

 

 

 

 

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