青森市議選で当選した若者が

「年金暮らしジジイ」ツイート問題で

謝罪会見を開いていました。

 

でも話を聞いてみると、

この市議自身が年金受給者を非難しているわけではないんですよ。

 

問題のツイートはこうです。

「年金暮らしジジイを舐めすぎ。平日の役所窓口で罵声叫んでるのだいたい爺さん。君にそんなエネルギーあるんかい」

 

でも、会見で説明された文脈はこうでした。

 

まず、友人がツイートします。

「仕事に疲れて元気がない。年金暮らしのジジイになりたい」

 

これに対する返信として、市議が

「年金暮らしジジイを舐めすぎ。平日の役所窓口で罵声叫んでるのだいたい爺さん。君にそんなエネルギーあるんかい」

 

 

そうなんです。

「年金暮らしジジイ『が』(世の中を)舐めすぎ」と議員が言っているんじゃないんです。

「(友人が)年金暮らしジジイ『を』舐めすぎ」だと、たしなめているんです。

 

むしろ、窓口の爺さんたちを「エネルギーある」と褒めている!!

 

本来の文脈とネットで騒がれている意味合いが正反対になります。

これがネットニュース時代の怖さですよ。

 

クリックさせてなんぼのネットニュースは、

見出しになるキャッチーなフレーズが大好きです。

会話の文脈には関係なく、

主語とか目的語とかにも関係なく、

目立つワードだけを切り取ります。

 

 

では、今回のケースではどうすれば誤解を防ぐことができたのか?

 

【対策1】引用には「 」などの引用符を用いる。

「『年金暮らしジジイ』を舐めすぎ」

と『 』でくくると、

自分ではなく他人の言葉であることがはっきりします。

 

 

【対策2】主語を省略しない。

「おまえは『年金暮らしジジイ』を舐めすぎ」

と主語を明記していれば、

舐めすぎているのが会話の相手であることがはっきりします。

 

 

【対策3】相手の「汚い言葉」は言いかえる。

「君は年金受給者を誤解している」

ならどうでしょう?

フォーマルな言葉にわざわざ言いかえることによって、

「僕は市議会議員、もう君とは違うから」という線引きを

相手にも周囲にも表明することができます。

 

 

もっとも、Twitterの裏アカウントなんか持っている時点で

「裏表がある」ということですから、

政治家としてどうなのよって話にはなりますけどね(笑)

 

 

でも、まだ28歳ですから。

今回の件は大目に見て、

これからの伸びしろに期待してあげてもいいんじゃないでしょうか?

 

 

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