ある方と話していたときに、

私が言い出した「ある件」について

 

「それは一般的な会社員には縁遠いし、求められてないし、

日本の企業では受け入れられないだろう」

 

とバッサリ斬られました。

 

 

でもそのとき、心の中で

「よし! これは数年先を行ってるな。フッフッフ」

と半分喜んでいる自分がいたんですよ。

 

 

で、そういう自分に気づいて、また思いました。

「俺、タフになったなあ!」

 

 

10年前だったら、新しい提案を言い出すたびに相当ビビっていました。

隣の同僚に「はあ? 何それ? 聞いたことない」と言われるだけで、シュンと凹んで提案を引っ込めてしまうこともありました。

 

 

それがいまでは

「あー!そうそう!わかる!」と賛同されるとガッカリし、

「はあ? 何言ってんの?」と拒絶されるほどゾクゾクする。

 

 

ドMになったんじゃないんです。

展開がわかってきたんです。

 

 

2000年の春、「小論文は文章表現ではなく問題解決の科目だ」と言い出したとき、

同僚たちからは「新しい提案なんて受験生には無理。そこまで求めなくていい」と言われました。

 

でもいまでは

「解決策を提案しましょう」という教え方が一般的です。

小論文の常識が10数年かけて変わったんです。

 

 

 

2003年頃(?)、授業の雑談ネタとして話していたのが、

「自転車泥棒と放置自転車を同時になくす方法」でした。

 

自転車が「個人の所有物」だから、持っていない人は盗むし、

盗まれて別の場所に置かれた自転車は「他人の所有物」だから誰も手を付けず、放置自転車が溜まっていく。

 

だったら最初から「公共の財産」にして、置いてある自転車は誰でも乗っていいということにすれば、

街の中を自転車たちがグルグル回ることになって、自転車泥棒も放置自転車もなくなる。

 

そのときは生徒からも

「自転車売れなくなってメーカーが反対するんじゃないすか?」とか

「先生、共産主義者ですか?」とか、つっこまれました(笑)

 

 

でも、

あれから10年経ったら、

「シェアサイクル」という形で(不完全ながら)実現してるじゃないですか!

あのときに事業を立ち上げておくべきだった!(泣)

 

 

 

こういう経験がいくつも重なると、だんだんわかってくるんです。

 

「思いついたことは、いつか実現できる(誰かによって)」

「いま理解されないことほど、10年後のリターンが大きい」

 

こういう自信、確信を持っているかどうかで

人間の行動や生き方って大きく変わってくるんじゃないかと思います。

 

まあ、私は何十年もかかってしまいましたが、

若いうちから、子どものうちからこんな自信を持てたら、いいなあ。

 

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鈴木鋭智(Eichi Suzuki)
ロジカルシンキング&ライティング講師
ビジネス書・受験参考書著者
株式会社キャリア・サポート・セミナー顧問講師
「ビジネス書著者のロジック✕予備校講師の話術」を武器とする企業研修講師。
若手社員〜管理職の問題解決トレーニングのほか、広報・セールスライティングのコンサルティング、プロの著者を対象とした文章指導など幅広く活動。
公開セミナーでは満席御礼を連発し、「受講翌日に契約が取れた」「職場の人間関係が改善できた」「笑いと学びが濃密で3時間まったく飽きない」などの評価を得るほか、セミナーの内容をまとめたビジネス書『ミニマル思考 世界一単純な問題解決のルール』は韓国、台湾でも翻訳出版される。
代々木ゼミナール講師時代、小論文指導に「問題解決のトレーニング」を導入する独自の手法で合格率を倍増。参考書『何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55』は発売以来6年連続Amazonカテゴリ1位、シリーズ累計15万部のヒットとなり、2013年から2014年までNHK Eテレ「テストの花道」に国語の先生として出演する。
1969年、青森県生まれ。東北大学大学院文学研究科修士課程修了(認知心理学専攻)。