歴史モノは1冊1000円を超えると売れない説

 

某出版社で打ち合わせをしていたとき、

 

歴史モノは新書や文庫なら売れるけど、単行本では売れない

 

という話になりました。

 

 

たしかに最近の大ヒットは中公新書の『応仁の乱 – 戦国時代を生んだ大乱』(呉座勇一・著)。

300ページもあるのに、972円。お買い得です。

 

一方、ビジネス書、実用書は単行本で1500円くらいするのが普通。

 

 

この違い、

おそらく読書が「投資」か「娯楽」か、という違いなんじゃないかと思います。

 

1500円のビジネス書を読んで何か実行すると

売上が増えたり昇進できたり、投資額の何百倍も儲かります。

 

でも歴史モノを読んだところで

すぐにキャッシュは増えませんからね(笑)

それが1500円の単行本になかなか手が伸びない理由じゃないかと思います。

 

 

しかし、

 

しかしですよ。

 

私は歴史モノも単なる娯楽とは思わないんです。

 

 

30歳くらいの頃は『逆説の日本史』(井沢元彦 小学館)や『ローマ人の物語』(塩野七生 新潮社)にハマっていました。

(全巻買い揃えたのは文庫版でしたが・笑)

 

 

『ローマ人の物語』によると

アッピア街道、エミリア街道などのローマ街道は

建設した貴族の名前がつけられていて、

自分の名前がつくからこそ手抜き工事なんかあり得ず、いい仕事をしていたそうです。

 

これを

現代の公共事業と比べるか、

社内のプロジェクトの進め方に応用するか、

自己ブランディングのヒントとするか。

 

活かし方は人それぞれです。

 

 

 

こんなのもありました。

 

ローマは戦争で周辺国に勝つと、

相手国の王子を「人質」として本国に送りました。

 

ただし、貴族の家で大事に預かり、

首都ローマの文明と繁栄を見せつけ、

高度な教育を受けさせて、

すっかり「ローマ大好きっ子」にさせてから

故郷に帰らせた。

 

そのローマ大好きな王子たちがいずれ王になるわけですから

安全保障の戦略としても

移民政策のあり方という面でも

学ぶところは大きいと思います。

 

 

いつどんな形で儲けにつながるのかはわかりませんが、

 

歴史モノの本を読むことは

ものすごく長期的な投資(種まき)ともいえるんじゃないでしょうか。

 

 

 

ゴーンさんが逮捕されて、

カエサルや織田信長にたとえる記事を目にしながら、

 

そういえば最近、歴史モノ読んでないなあ

実利的な読書ばかりで、教養的な読書から遠ざかっていたなあ

と反省した次第です。

 



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