あるテレビ番組で

一般人の方がゲストの芸能人に質問をする、という場面がありました。

 

そのうち一人は中学生くらいの女の子。

急に自分が質問する流れになってテンパったらしく、

出た質問が

 

「好きな食べものは何ですか?」

 

いや、もっと聞くことあるでしょ?!

主演映画のこととか、受賞の感想とか、

芸能界の交友関係とか、オフの日の過ごし方とか。

 

そのときはスタジオも「子どもだからね〜(苦笑)」という感じだったのですが、

 

私はその場面を見ていて、ゾッとしたんです。

 

この子、自分が知りたいことではなく

「質問」というもののテンプレートで取り繕ってる。

しかもそのテンプレが、どこで覚えたのか「好きな食べ物」って。。。

 

 

そういえば、学校で「質問の仕方」って教わらないんですよね。

「質問ないか?」とは言われますが、

「何を質問したら議論の質が上がるか」みたいなことは誰も教えてくれません。

 

 

 

昔、拉致被害者家族連絡会の横田滋さん(当時会長)の講演会を聞きに行きました。

質疑応答のとき、私は聞きたいことがあったんです。

 

「帰国した拉致被害者からの情報が、何年も経ってから小出しに報道されるのは何か意味があるのか?」

 

帰国直後に洗いざらいぶちまけてもよさそうなのに、そうしないことが不思議だったんです。

何か事情があるのか、戦略なのか。

その辺についてメディアが言わないので、御本人から聞きたかったんです。

 

 

ところが、

真っ先に手を挙げてマイクを手にした爺さんが

「日本政府は北朝鮮に対し断固たる態度を取り、拉致被害者全員を一刻も早く帰国させるべきです!!」

ワーーーッと満場の拍手。

 

それ、質問じゃなくて演説だし。

横田さんも答えようがなくて戸惑ってるし。

 

その後も同じようなノリの爺さんたちが続き、

会場は盛り上がっていましたが、私は肝心なことを聞けずじまいでした。

 

 

それ以来ですね。

質疑応答では真っ先に手を挙げて「場を制する」ようになったのは。

 

自分が大事なことを聞きそびれないためでもあり、

質疑の場全体のレベルを下げないためでもあり(なんという責任感!・笑)

 

 

で、何を質問するかというと、

講演者が「はっきり話さなかったこと」です。

 

あるんですよ。

ある部分だけ具体的な情報をぼかしていたり、

あっちの話とこっちの話が矛盾していたり、

話すのを避けて不自然になっている部分が。

 

人は核心的なことほど、簡単には話さないものです。

だから避けている部分ほど、めっちゃ価値のある情報が隠れているんです。

 

当然、講演中は

「あとで何を質問しようか?」を考えながら聞いていますね。

 

講師が「話したこと」よりも、「話さなかったこと」を探しています。

おかげで話を深く、構造的に理解できるようになりました。

 

質問の仕方を知るって、大事です。




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鈴木鋭智(Eichi Suzuki)
ロジカルシンキング&ライティング講師
ビジネス書・受験参考書著者
株式会社キャリア・サポート・セミナー顧問講師
「ビジネス書著者のロジック✕予備校講師の話術」を武器とする企業研修講師。
若手社員〜管理職の問題解決トレーニングのほか、広報・セールスライティングのコンサルティング、プロの著者を対象とした文章指導など幅広く活動。
公開セミナーでは満席御礼を連発し、「受講翌日に契約が取れた」「職場の人間関係が改善できた」「笑いと学びが濃密で3時間まったく飽きない」などの評価を得るほか、セミナーの内容をまとめたビジネス書『ミニマル思考 世界一単純な問題解決のルール』は韓国、台湾でも翻訳出版される。
代々木ゼミナール講師時代、小論文指導に「問題解決のトレーニング」を導入する独自の手法で合格率を倍増。参考書『何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55』は発売以来6年連続Amazonカテゴリ1位、シリーズ累計15万部のヒットとなり、2013年から2014年までNHK Eテレ「テストの花道」に国語の先生として出演する。
1969年、青森県生まれ。東北大学大学院文学研究科修士課程修了(認知心理学専攻)。