「あるもの」を拾うか、「ないこと」に気づくか

%e3%82%b9%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%891

問題です。
このグラフからわかることを、簡単に説明しなさい。

 

 

「医学の進歩のおかげで結核による死亡者が減った」と答えた方、残念です。

グラフをよく見てください。

結核菌が発見される以前から、死亡者数は急激に減り始めていたのです。

つまり医学の進歩とは別の理由があったはず。

したがってこの問いへの答えは

「衛生状態や栄養状態の改善によって結核の患者が減った」が妥当です。

もちろん、「医学以外の理由」としては他にも「人間の体が結核菌に耐性を持った」「結核を媒介する動物が減った」「地球温暖化」などの可能性もありますが、

 

大事なのは「医学の進歩が理由ではない」ことに気づいたかどうか。

衛生状態なのか地球温暖化なのかという検証は、その後の話になります。

 

この問題、2002年の福島県立医科大学の入試問題の一部です。

この時代、同大学は常識や先入観を覆す、クールな問題を数多く出していました。

一方、赤本や大手予備校の解答は軒並み「医学の進歩によって……」。

「どこかに書いてある正解」を探してくるという、昔ながらの「優等生思考」から抜けられなかったようです。

 

 

一般的に、「理解力、読解力」といえば「そこに書いてあるものを拾う能力」と思われがちですが、

それは単なる視力検査、検索能力にすぎません。時間さえかければ誰でもできますし、機械の方がはるかに速く正確です。

 

他人に差をつける理解力、人工知能に代替されない読解力とは

「そこにないことに気づく能力」なのではないでしょうか。

 

 



《セミナーのお知らせ》

◆2019年12月17日(火) 19:00〜21:00【NEW!!】

KADOKAWAビジネスセミナー
「大人の小論文講座 ベストセラー作家・カリスマ講師が教えるロジカルライティング」

会場:五番町グランドビル7F KADOKAWAセミナールーム(東京・市ヶ谷)
ご案内 http://bit.ly/34Phll2
お申し込み http://bit.ly/2KbYyZ8



◆2019年11月18日(月) 10:00〜 17:00
りそな総研セミナー「論理的に「答える」「書く」、伝える技術」
ご案内 http://bit.ly/2ZtlYCr
お申し込み http://bit.ly/2ZB4HD2

◆2019年12月09日(月) 10:00~ 13:00
SMBC定額制セミナー「問題解決のための ミニマルシンキング(最小限の思考法)」
http://bit.ly/2neqWl5

◆2019年12月09日(月) 14:00~ 17:00
SMBC定額制セミナー「伝わる、勝てる プレゼンの技術」
http://bit.ly/2mnRcJz

◆2020年01月27日(月) 10:00~ 13:00
SMBC定額制セミナー「報連相に強くなる ロジカルコミュニケーション」
http://bit.ly/2N6UQBY

◆2020年01月27日(月) 14:00~ 17:00
SMBC定額制セミナー「仕事の評価と成果を上げる ロジカル文章術」
http://bit.ly/2WASXk4




《メルマガ登録をおすすめします!!》

日刊メールマガジン【ミニマル思考カフェ】

日々アップデートされる鈴木鋭智のコンテンツ。
その最新版をお届けします。

セミナー、出版の最新情報、
さらにはブログには書けないディープな話も。

ブログにアクセスしなくても、毎日お昼ごろに届きます。


かんたん登録はこちらから
登録 解除
*メールアドレス